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そんな会話をしていると、顔を馬鹿みたいに腫らした会長がこちらへと近づいて、またシン…と食堂が静まり返る。
…鼻血出てますよ。
キメ顔で近づいてきても「イケメンは殴られてもイケメンなんだな、滅べ。」くらいにしか思えない。
「さて、覚悟はいいか。」
「…何をなさるのですか?」
「安心しろ、お前みたいな平凡な奴になんぞに手は出さん。精々、制裁くらいだ。」
「それを聞いて安心しました。」
よかった。
いきなり目の前で、でぃぃいいぷをかましたが、まだマシな扱いをしてくれるらしい。
この際、素直に殴られに行った方が良さそうだ。
「お前は、平凡で低俗、かつ性格は捻くれて腐り切っている、この学園の品位まで下げると言っても過言ではない。」
はいはい。
「1年の頃、阿久津を殴ったということもありお前は救いようもない低落さだ。」
おーおー、そうだな。
てかその話広まってるのか。
理由は知らない…と。どうせ揉み消しか。
「っ…それは…‼︎」
「大祥。」
後ろで低い声を上げる大祥を睨んで黙らせる。
ここで下手に物を言うと話がこんがらがる。
大祥は握った拳を震わせて、唇を噛んでいた。
…真面目な奴だ、あれはオレが悪いってのに。
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