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「んー…でも、会長は光明寺推しだから…そんなに気にすることないんじゃない?」
「…そうならいいが…。明らかに言い過ぎた感あるし…なぁ…」
「てか、今日はなんでキレたのさ。珍しいね」
「…物を無下に扱うのは庶民かつ貧乏代表許せんのですよ私は。それに…これ、弟が買ってきてくれたもんでな…大事だったんだよ。」
「弟⁉︎」
「あんだよ、そんなに意外か?」
「あ、いえ…ベツニ…」
「?」
キィヨァアアアアアアアアアアア‼︎‼︎‼︎‼︎!!!
弟ぉおおおお⁉︎兄弟モノぉおおおお‼︎
っと…自重自重…wwぐへへ…
「初めてのバイトで稼いだ金でわざわざ買ってきてくれたんだよ。…安っちいけどな。」
壊れたヘッドホンを撫でる宵の横顔はいつもより穏やかだった。
「…もしやブラコン?」
「ちゃうわボケwwオレと違ってフツー顔だし。」
「宵だってイケメンだけどどっちかっていうとフツー顔じゃん目の色がたまーに綺麗なだけで。」
「おっとディスりか?ま、事実だな。」
宵が目蓋を下ろすと、長い睫毛に光が反射してキラキラと綺麗な青色が現れる。
「なんだ、ジロジロと気色の悪い。」
「おっと悪い…つい、な。」
…本当、
喋らなきゃイケメンまっしぐらなんだけどなぁ…
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