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そうして、翌日。
「よし、さっさと行くか。」
「切り替え早いなぁ…昨日まで散々言ってた癖に…」
「っふ…甘いな。いいか?こういうのは変に意識してたら不意を突かれるんだ。てかオレ元々嫌われてるんだし、気にするのも無駄だな!と‼︎」
「とんでもポジティブ男…」
教室に入るとザワッと皆の視線がオレに集まった。
…どうやら昨日の騒ぎは光速で伝わったらしい。
オレは何でもない顔で席についた。
だが、大祥の視線で机の上の違和感に気がつく。
…机の上のユリが入った花瓶は誰が置いてくれたんだろうな〜!……うん!お花きれい!
って…待てやこれイジメやん⁉︎
机の上に物置くのって誕生日とかじゃないのかよ⁉︎
困惑しているが、顔には出さず、いつものようにラノベを取り出す。
花瓶は邪魔なので窓際に置いておこう。
そう思って花瓶を持ち上げた時だった。
「!宵‼︎昨日は何で置いていったんだよ!心配したんだぞ!大丈夫だったのか⁉︎…!お前…それ…!」
とんでもねえ長いセリフ…うるさい声…これは…
モジャ男…。
「誰だよ!こんなことしたの!」
やめれぇ…?もうこれ以上はやめれぇ…
「あの…いいから、」
「よくない!友だちがこんなことされて…黙ってられるわけないだろ‼︎」
いつ、誰がお友だちだって???
「ふんっ…生意気。会長様に気に入られたからって調子乗ってんじゃないわよ。」
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