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ズビシィッと指を指して嘲笑うチワワのセンター。こうして見るとパ○ュームみたいだな。
いや、パヒュー○に失礼か、撤回しよう。
というか指を指しながら礼儀をとやかく言うのはどうなんだろうか。
「お前‼︎さっきから庶民とか退学とか!差別するなよ‼︎かわいそうだろ‼︎」
おうモジャ男、貴様は黙っとれ。
「何よ!本当のことじゃない‼︎」
「弱いものいじめはダメなんだぞ‼︎」
「うるさいわね!このモジャモジャ頭‼︎」
おいぃ張本人置いてキャッツファイトしてるなや。
いや、もうこのままうやむやになりませんかね…
「アンタよりも今はコイツよ‼︎」
はい、なりませんかそうですか…。
「ええと…、とにかく退学?とやらになればお前は満足ってことか?」
「そうよ。元よりここは選ばれた人間が集う学校。平凡な汚らしい庶民が来る場所じゃないわ。それをわざわざ理事長様が許して庶民の枠を増やしたから貴方はここに来れるのに…その恩すらも忘れて!」
恩…ねぇ…。
「恩…たしかに忘れてたかもな…」
「な、何よ…急に素直ね…」
「今言われて気づいたよ。私はなんて恩知らずで馬鹿で愚鈍で卑劣なクソ平凡庶民なのか…」
「そ、そうよだからーー」
「退学、でしょう?私だってそうしたいのはやまやまなんだが、理事長が…ねぇ…」
理事長、その名前が挙がった瞬間、3人の顔が強張った。オレは続けて話し始める。
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