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「そう、ここは神聖なる学校…。だから選ばれる庶民にも最低限ラインがある。成績、運動神経、部活成績…そして家柄。
私は学力も運動神経もさほど良くはない。大した部活なんぞ入っとらん平民だ。…さて、私はどうしてこの学園に入れたと思います?」
「そ、そんなの…知らないわよ…」
「さーん、にぃ、いーち」
「ち、抽選とかじゃないの⁉︎」
「残念、不正解。…仕方ない、ではヒントをやろう。"どうしてもと頼まれたのなら仕方ない。"あー、これではもう答えか?」
「ま、まさか…」
「嘘よ…そんな、まさか理事長に頼み込まれてってワケ⁉︎」
狼狽える3人にニヤリと意地悪く笑ってみせる。
3人の顔が強張るのを感じた。
「あの人、怒ると怖いんだよなぁー。今私がされてる事知ったらどうなるんだろー?権力強いからなぁー。止められないだろうなぁー。」
3人の顔がどんどんと青ざめていく。
「な、なによ…‼︎生徒会が動けばそんなこと…」
「へぇ?でも、転校生くんが頼めばどうだろうな?愛しの転校生くんの頼みの方がお前らよりもよっぽど聞き入れられると思うが?…な?」
「おお‼︎俺、友だちのためなら頼んでやるよ‼︎」
正直、お前は友達でもなんでもないが。
そこは言わぬが花。後で伝えることにして。
オレは3人に向き直る。
「さて…というわけだが、どうする?」
「な…なっ…」
オカマーズの顔が青くなったり赤くなったりする。怒りと恐怖で体が震えているようだった。
「「「お、覚えてなさい‼︎」」」
お、すげぇハモった。
バタバタと地団駄を踏んだ後に去っていく3人の背中を見ながらやり切った!とオレはしばらく満足な気持ちだったが
…冷静になれば…コレヤバくね?
「…はぁ………」
「な、ど、どうしたんだよ‼︎宵!」
お前がどうしたんだ急に名前で呼ぶな。
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