1.どうしてこうなった。

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「…宵、大丈夫か?…てか今の…」 「…ブラフだ。別にそうだとも違うとも言わなかっただろ。」 「ぶ、ぶらふ…?ぶらふって何だ?」 「ブラックフライデーの略だ」 「ブラックフラ…?なんだそれ?」 バカは置いといて。 「とにかく直談判なしなら全然いける…はず…」 「まあ、無いだろうから安心しろ。理事長直談判とか一般生徒が出来るわけないだろ」 「ん〜…まあ、肝っ玉も小さそうだったし…」 「きもったまってなんだ?」 「人名だ」 「アイツらそんなんだったか?」 バカは、置いといて。 「というかスゲーな宵‼︎まさか叔父さんと知り合いで…しかも頼まれたとか!」 「うるせぇよ…ん?待て、今なんてった?」 「叔父さんと知り合いで頼まれて入学なんてスゲー…あ!」 モジャ男はしまった!という顔をしたがもう遅い。 「お前…理事長の甥っ子なのか⁉︎」 「あー、わーわー‼︎大声で言わないで‼︎」 いやそんなに大声じゃないだろ。 聞こえてないレベルに教室内ざわざわしてるし。 「うぅ…なんか宵にはすぐに隠し事見破られちゃう…もしかして宵って心が読めるのか?」 「ねぇよ。…てか、マジか…」 これは思わぬ援軍である。 「お、お願いだ2人とも…このことは黙っててくれ…バレたら俺、まぁ爺に怒られちゃう…」 まぁ爺って呼んでるのかよ。 「俺は別にいいけど…」 「私も別に構わないが、一つ頼みがある。」 「おう!いいぜ‼︎」 聞かずにオーケーかよ。 こいつ、オレを善人と勘違いしてねえか?
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