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モジャ男にとりあえず頼みごとをした後オレは花瓶事件を無かった事にしてラノベに目を戻した。
首元の心許なさを感じてはヘッドホンを手探りし、昨日のことを思い出してはショックを受けての繰り返し。何この悪循環…。
「やほー☆よいよい〜☆元気してるぅ?」
「…。」
「おーい?よいよい〜?無視はひどいよぉ!」
うるせえなぁ…よいよいって誰だよ…さっさと返事しろヨイヨイくん…。
「宵、」
「んあ?」
「横」
大祥の声に漸くオレは顔を上げた。
指の方向にあっち向いてホイなら完全敗北な程に首を捻ると鼻先に見知らぬキンキラ男(イケメン)がいて椅子から転落する。
「近ぁッ⁉︎‼︎‼︎⁇⁈」
ーーガッシャーン‼︎
「わあ!よいよい大丈夫〜?」
チャラいこの男は一体誰なんだ…。
「伊月様が庶民に…」
「なんで出雲くんなんかに話しかけて…」
「昨日の生徒会長の話で…」
ザワザワと騒がしくなる教室。
そういえばコイツの顔どっかで「あ‼︎伊月!!!」
うるっさ…wうるさっ……wwモジャ男…耳元で大声出さないでくれ…鼓膜破ける…キンキンする…
「あ、やっほー☆昨日ぶり〜ゆうちん〜」
ゆうちん…?え?モジャ男のこと…?
コイツ変な名前で呼ぶんだな…(おまいう)
「あの…私に何か用ですか…?」
「も〜タメ語でいいんだよ!よいよい〜!」
「よいよいじゃないです…出雲です…」
「出雲宵くんだからよいよいだよ〜☆」
HA・NA・SI・通、じNEeeeeeeee⁉︎
もういい…呼び方は一時放置しよう。
「…で、マジで何?目立ちたくないんだが…」
「ううん〜特に用はないんだ〜」
カ☆エ☆レ☆
宇宙の果てまで行ってQしてしまえ。
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