2.決まりごとは守りましょう。

8/36

4723人が本棚に入れています
本棚に追加
/1000ページ
オレの居場所…オアシスはもはや地獄のアーッ!空間になってしまったらしい…。 あんな亜空間に身をおく覚悟も趣味もないので、オレはどこにも行けず、あちらこちらをぼんやりと歩いていた。…が、 ふと、何か不自然なものが目に入り、その場で足を止めた。 「…何やってんだ、アイツ…」 それは、ドアに張り付いて何かを凝視している腐審者であった。 まあ、アイツが見ているものと言えばなんとなくわかるだろうが…扉の中には興味ないのでここはスルーしておこうか。けど知り合いに会って何も言わずに無視ってどうなんだ?話しかけた方がいいのか?これ。 「あれ、宵…どうしたんだ?こんな所で。」 と思ったらあちらから声をかけていた。 「いやなに、オレのオアシスが亜空間と化したからよ…ってお前顔面血塗れ…っ⁉︎」 大祥の顔は真っ赤な液体に染まっていた。 何か事故や事件に巻き込まれたのかと思い、焦ってポケットからハンカチを取り出して大祥に渡そうとして、 「あ、大丈夫。これはただの鼻血。」 …そっとハンカチをしまった。
/1000ページ

最初のコメントを投稿しよう!

4723人が本棚に入れています
本棚に追加