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「何があったか、想像できるんだが……一応言ってみろ」
「アイアイサー!えっとな、教室に生徒会長と副会長が入っていって…」
「オーケー理解した。もういい黙っててくれ。」
「えー…ここからがいいとこなのに〜…」
「はぁ…とにかくその顔なんとかしろ。ほらティッシュ。一枚50円な」
「微妙に高い額請求すんなや…サンキュー」
「でもお前、何で西校舎にいるんだ?東の方が人多いだろうに。」
「あー、えっと、それは…いろいろ事情がありまして…」
「事情?なんだよ事情って…」
「それは…」
「飯塚くぅううううん‼︎」
「きゃああああああ‼︎‼︎‼︎」
ドドドドドドド…
大祥が説明しようとした瞬間、"奴ら"は現れた。
うっ…と苦虫を噛み潰した後みたいに青くなっている大祥の顔は割とレアだと思う。
そしてこの状況、飯塚…つまり大祥の名字を叫んで走ってくる集団の音からして嫌な予感しかしない。
「…達者でな。」
オレはふっと優しく微笑んで大祥に敬礼する。
ここにいたら巻き込まれるので、早々におさらばしたい。ばいばいきん。
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