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「やっぱ、ダメか…？」
あ、思い出した。コイツ実家のペロに似てるわ。
元気にしてるかなぁ…
散歩の時に田んぼに突っ込んで泥をオレにぶちまけるペロ…。
インターホン鳴っても鳴かないくせにオレには威嚇の意を示してくるペロ…。
おやつ渡したらなぜかオレの顔をよだれまみれにしてガブガブ噛んできたペロ…。
…あれ？可愛くねぇ…オレに対して態度悪くね…？
いや、気のせいだ。ペロは可愛い。…はず。
飼い主バカなだけかもしれねえけど。
「柴犬って可愛いよな…」
「え、柴犬…？」
オレの唐突な発言にぽかんとするモジャ男。
だが、かぶりを振って話を戻してくる。
「宵…、俺、宵と仲良くなりたいんだ。だから…」
ああ、そんなに仲良くなりたいんだな…。
オレみたいな奴と友達にだなんて……！
そうか、そこまで言うのならーーー…
「嫌で〜す☆」
スライド！
トビラオープン！
3
2
1
ヒュイゴー！
「アディオス！」
噂だとしても、一時的だとしても、
オレは、ホモの疑いをかけられるのだけは、
ぜっっっったいに嫌だ！
あとフツーに会長が怖い。
「オレの好みはクーデレ寄りツンデレ仕立て！
黒髪清楚で大人しいけど芯が通ってる大和撫子なんだよ‼︎」
なにより、
オレは、女の子が、好きです。
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