2.決まりごとは守りましょう。

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変な声を出して、後ろへ逃げようとしてドンッと壁にぶつかる。 あれ、これ詰んでない? 「私そんなマニアックな趣味ないんですよ…、 いや、マジに。」 野外プレイ?コイツと?あっは!論外‼︎ そんなことを考えている間にもチャラ男は近づいてくる。 「逃げないでよ…逃げられると、もっと追い詰めたくなるじゃん…?」 「こんなとこで野生本能発揮しなくていいから!な!つーか何!そんなにオレに触りたいわけ⁉︎」 「…。」 ドンッ… 壁に追い詰められる。 いわゆる壁ドンの状態。 心臓ドキドキ!(恐怖)イケメン彼と急接近!(同性) 嬉しくねぇ…嬉しくねぇよ… てかこれフツーに怖くね?怖いよね? 「…うん、触りたい。」 頬に伸びてくるチャラ男の手。 2人きりの屋上。 赤い夕日が射して眩しさを感じる。 キラキラと陽の光に照らされた造りものの金色が風に吹かれて、銀色の目がオレを捉えた。 そのチャラ男の目が真剣なものに変わっていることに気づいた。 いつものヘラヘラな笑い顔はどこにもない。 長い指がオレの頬に伸びてーー。
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