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「きゃあああ‼︎」
「長沢先生ぃいいい‼︎かっこいいい‼︎」
「イケメン‼︎」
「ホストー!」
「ホストと言うな、柳沢。」
担任の長沢、別名:ホスト先生。
容姿はアクセサリージャラジャラとかしてはいないが、ホストそのものである。
…本当に大丈夫なのかこの学校。
そこまでのやりとりをヘッドホン越しに聞いてから、オレはやっとヘッドホンを外した。
大祥はあまりの声にくらんくらんと目を回していたが、まあこれも教訓としてほしい。
「今日は転校生を紹介する。」
突然の発表にクラス中が湧き上がる。
「かっこいい?かわいい?」「楽しみー!」
待って先生、オレの隣居ないんだが。
出席くらい取れよ、一番浮かれてるの先生じゃないのか?
いや、でもクラスはもう人でいっぱいだ。
…この流れはまさか……
「よし、入ってこい。」
クラス中の浮ついた雰囲気の中で扉が開く。
そこで現れた奴に大衆は目を丸くした。
もちろんオレも目を見開いたが、多分、他の奴らとは別の理由だった。
そこにいたのは、朝ぶつかったアセチルたわしだった。
…マジか。
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