1.どうしてこうなった。

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「きゃあああ‼︎」 「長沢先生ぃいいい‼︎かっこいいい‼︎」 「イケメン‼︎」 「ホストー!」 「ホストと言うな、柳沢。」 担任の長沢、別名:ホスト先生。 容姿はアクセサリージャラジャラとかしてはいないが、ホストそのものである。 …本当に大丈夫なのかこの学校。 そこまでのやりとりをヘッドホン越しに聞いてから、オレはやっとヘッドホンを外した。 大祥はあまりの声にくらんくらんと目を回していたが、まあこれも教訓としてほしい。 「今日は転校生を紹介する。」 突然の発表にクラス中が湧き上がる。 「かっこいい?かわいい?」「楽しみー!」 待って先生、オレの隣居ないんだが。 出席くらい取れよ、一番浮かれてるの先生じゃないのか? いや、でもクラスはもう人でいっぱいだ。 …この流れはまさか…… 「よし、入ってこい。」 クラス中の浮ついた雰囲気の中で扉が開く。 そこで現れた奴に大衆は目を丸くした。 もちろんオレも目を見開いたが、多分、他の奴らとは別の理由だった。 そこにいたのは、朝ぶつかったアセチルたわしだった。 …マジか。
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