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校庭に低音が響き渡り、会場が静まり返る。
これは…第二が来る予感!
来い!オレの味方!ヘッドホ「きゃああああああぁあぁ‼︎」「うぉぉお会長ぉぉぉぉおおおおお‼︎」
速 さ が 足 り な い
ヘッドホンンンンッッ‼︎‼︎間に合ってねぇぇええ‼︎
あんのクソ会長ぉおおおお‼︎‼︎
鼓膜が破壊されそうになって目眩がする中、なんとか意識を保つ。
ステージの上の問題児はコホンと咳払いをしてマイクを持ち直す。
『…今回、生徒会は1人も捕まらなかった。』
せやな。
『それはお前たちのせいじゃない。俺たちが優れているからこそ起こったのだ。』
お前モジャ男に逃げられてたけどな。
『だから悲観的になるな。』
ほう。
『かと言って、このままではどうも華がない。』
ここ男子校だけどな。薔薇くらいだぞ咲くの。
『だから、今回、特別賞を用意した。』
ん?
『今日、俺の弟を無事に俺の教室まで連れて行ってくれた生徒がいたそうだ。』
んん?
『よって、俺はその恩義を忘れないため。そいつに俺とのデート権を譲ることにした!』
んんん?
『どこにいる!田中‼︎‼︎』
…マジかよ。
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