3.鳩が鳴いたら馬鹿は笑うか。

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「学年首席…?え、コイツが?」 「そーだよー☆すごい?ねぇすごい?」 「…なおさら勉強会に参加してくるのが意味わからんのだが…」 「だって長ちゃんに頼まれたんだもんー‼︎なんか成績ヤバイ奴ら居るから、手伝ってくれ〜って!」 長ちゃん…?…あー…ホスト長沢… 「だったら教えてくれよ…もうちんぷんかんぷんでわけわかんねぇ…」 「え〜?そうだなぁ、いいよー!」 「お…」 マジか。 正直、めんどくさいとか断られると思ってたけど… 「けど俺の授業は高くつくよ?」 「金取るのかよ…っ」 「ううん?流石に平民のよいよいからは取らないよ〜やだなぁ〜☆」 あ。次のセリフ予測できた。 からだで(「体で払ってもらえれば十分だよ…」 ほら!ほらな!ぬぇっとりボイス‼︎ ベタベタ触るな‼︎耳元で囁くの止めろ!気持ち悪いんだよ‼︎周りの奴ら助けろよ。 「…成程…チャラ男攻めか…」じゃねえよ大祥。 「わかった分かった…もうお前には頼らん…」 「え〜!もう冗談だって〜」 「一ノ瀬くん、この問い分かる?」 「あ、これ?これはね…」 「もう‼︎よいよい〜!冗談だってば!」 チャラ男に首根っこを掴まれてぐいぐいと引き寄せられてバランスを崩し、チャラ男に寄りかかる姿勢になった。 「なんだよ、タダで教えてくれんのか?」 上にあるチャラ男の顔をじっと覗き込むとチャラ男は一瞬固まってからまたニコッと胡散臭い笑顔に戻った。 「うんいいよ〜!ほらほら!座って座って〜!俺が手取り足取り腰取り教えてあげるよ〜⭐︎」 「教わるのは公式だけで十分だわ。」 「釣れないなぁ〜…」
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