3.鳩が鳴いたら馬鹿は笑うか。

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それから。 月日は無情に流れ去り。 ついにやってきました地獄のデート()デイ! その日の朝はマスターキーを使って入り込んできた会長に驚くことから始まった。 いうまでもなく不法侵入である。 手始めに紙やら教科書やらゲーム機やらが転がっている部屋を汚いと罵倒し、オレを叩き起こしてきたのだ。この男という奴は。 「…とりあえず着替えるので出てってくれ。」 寝起きということもあり、非力な力でペチペチと背中を叩いて追い出す。 ギリギリまで行かなくていいと思っていたので服など全く用意していない。 何着ればいいんだ…とりあえず普段着でいいか。 欠伸をしながら個室から出て、リビングにいる大祥と目が合うとパチン⭐︎とウインクされて事前に用意していたのであろうデートコースを渡された。 「会長は外で待ってるってさ。楽しんできてね〜」 なんか腹が立ったのでとりあえず脛を軽く小突いてやった。
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