3.鳩が鳴いたら馬鹿は笑うか。

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「?でも今日は土曜日だろ?」 「はい!でも、今日は部活があるので…」 「へぇ。スポーツか何かしてるのか?」 「剣道を…少し…」 「剣道!へぇ〜…かっこいいじゃんか。」 「えっ…そ、それほどでも…」 照れ照れと指先を合わせるちびっ子。 年相応で何よりだ。 だが… 「さっきから何睨んでるんすか…私何かしました?」 「睨んでなどおらん。」 「睨んでるじゃないですか。現在進行形で。」 赤い髪が逆立って見えるんだが。 「あ、もしかして、仲間外れにされていじけちゃったとかすか?」 「なっ…⁉︎そ、そんなわけないだろう‼︎‼︎」 図星ですと顔に出まくっている。マジか。 必死すぎだろ…。 「そーかそーか…いじけちゃったかー…」 「テメェ…!」 「?お兄さま…?どうしたんですか?急に立ち上がって…」 「ぐ…ぐぅ…」 おー…鎮火した!弟ってすげー。 「じゃあ今度は3人が分かる話するかー。ってあれ?無くね?」 「貴様は庶民だからな。」 「おっと。じゃあオレと会長の出会いでも話しちゃおうか?ちびっ子、聞きたいんじゃないか?」 「!聞きたいです!」 「っ!き、貴様!それは止めろ!」 「ハハハ〜‼︎弟くんのお願いを無碍にはできないな〜!」 「話したらお前の秘密を国家規模で調べてやる…」 「ヤダナージョウダンデスヨー」
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