離れて。

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その目は俺を見つめて お前を二度と離さない。 そう言った目で俺を見つめていた。 「今年新任の数学東雲勇吾だ。よろしくな。」 たちまち黄色い声が上がり色めきたつが兄貴はそんな事には興味が向かないらしく最後にニヤリと笑ってからゆっくりと先程いた場所へと向かった あれ程傷付けたのにどうして兄貴は俺の事忘れてくれないんだろう… 片隅に医者が言っていた言葉をふと思い出す。 運命の番を見つけたαは地の果てまで追い掛ける厄介な者が多いから気をつけた方が良いとか言ってたな… 式が終わり早々と兄貴の視線から逃れるべくその場を去ろうとすれば肩を掴まれた まさか兄貴ー 「っ亜吾おおお!元気にしてたんだな!心配してたんだよおおおお!」 …なんだお前らか。 久しぶりの3人に俺はホッと息をついた。 「ばっかオメェ急にいなくなりやがって!!死んだかと思っただろうが!」 「いや勝手に殺すなよ…」 「兎に角元気にしてて良かったぞ。亜吾…」 「…悪かったな。」 素直に詫びて俺は3人を見つめる。 それぞれ身長は伸びたみたいだが俺だけひょろっと伸びて皆それなりに鍛えてたのかって位軽く筋肉がついていた。羨ましい… 「それよりお兄さん新任だぞ?まあ兄弟だから担当にはならないと思うが…」 「ああ」 なるべく兄貴とは接点を持たないようにしないといけねぇ
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