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「恥ずかしいとかないのか?」
「アダムとイヴに羞恥心があったら、人間は初代で滅亡してたね」
「そういう話じゃないんだが……」
いまいち噛み合わない返答に、リョーゴは困り顔で頬をかいた。
普段どおりの会話で、自分の置かれている状況をすっかり忘れていた。
「リョーゴ」
「なんだよ…」
「そろそろおしゃべり終わって良い?」
「っ!?」
太腿を撫でる手つきが、突然艶めかしくなったように感じた。その言葉がどういう意味なのか、流石のリョーゴでも分かる。
スイッチが切り替わったようなラグウェルの瞳を見て、リョーゴはあわあわと目線を泳がせた。
「もう、そういう雰囲気じゃないんじゃないか、な……」
「そうなの?」
訊くような言い方をしながら、ラグウェルはリョーゴの内股を撫でたり、臍から下生えの辺りを指でなぞったりと、手を止める気配もない。
収まりかけた火種が、じわじわと熱を持ち始める。
「お前、っ!も…やめる気ない、だろ」
「うん。だっていっぱいしてって、さっきリョーゴが」
「ぐっ……う、あっ」
黙っているのをOKととったのか、ラグウェルはリョーゴのペニスに指を絡めた。上下に動かされ、徐々に息が乱れ始める。
果てないまま放置されていたそこは、少しの刺激でも直ぐに硬度を取り戻す。取らされた体勢のお陰で嫌でも視界に入ってしまい、リョーゴはふいと顔をそらした。
「リョーゴ、こっち見て」
「ムリだ……」
「お願い」
「嫌だってのに……ンあっ、あ!ラグ、まっ…た」
しぶしぶ目を合わせた途端、ラグウェルがイタズラっぽい笑みを浮かべ、陰嚢の下にある秘密の場所にゆっくりと指を差し入れた。
ぬるい感覚がぞわぞわと広がり、リョーゴは顎を上げて喘いだ。
「そこ、嫌だ…くっ、あ」
「リョーゴのここ、あったかくて気持ちい……ふわふわ」
「聞けっ、て……ン、ん!」
ラグウェルの指が、溢れる液体を纏って中の襞を掻き分ける。ペニスへの手淫も続いていて、濡れた音が立ち始めると、リョーゴの脚がラグウェルの脇腹を締め付けた。
リョーゴはタオルを引っ張りあげて口に咥えた。自分の喘ぎ声なんて聞くのも嫌だが、聞かせるのはもっと嫌だった。
「リョーゴは浅いところが好きだよね。ここのとこ弄ると、俺の指に絡みつくの」
「うぅ……ンっんっ!ふ、う……」
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