天リョーでエロいことして欲しい

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そこを曖昧にしたまま、ラグウェルの存在に癒され助けられていることが、彼の好意を受け入れようとするリョーゴの足を引き留めていた。 「あ、ラグ……ラグっ」 「大丈夫、いいんだよ」 優しい快楽に溺れてしまいたい自分と、そんな浅ましい考えを責める自分に苛まれる。 握っていた手にぐっと力を込めると、優しく握り返される。ラグウェルは、深いキスでリョーゴの言葉を奪うと、その瞳を覗き込んだ。 「リョーゴが何考えてるか分かるよ。でも、俺が何者かなんて、重要な事じゃない。天使っていうのは、信じる人間がそうと決めた呼び名で、そうじゃない人にはオバケみたいなものだよ」 「だけど……」 反論しようとするリョーゴに首を振って、ラグウェルは更に言葉を重ねる。 「天使だって甘いものが好きだし、時々イタズラしたい時もある。博愛じゃなく、特定の1人を好きになって、抱き締めたいと思うよ」 いつの間にか溢れ出した涙を、柔らかい舌が舐めとる。 この天使は、いつもリョーゴが欲しい言葉をくれるから、止まれなくなるのが怖い。優しさに癒される一方で、リョーゴはどんどん弱くなっていく気がしていた。 それは元々持っていた弱さを、自覚しただけなのかもしれないが。 「だからさ、そんな難しく考えなくて良いんだよ。考えたいなら止めないけど、少なくとも今は、こっちに集中して欲しいな」 「ラグ、っ」 リョーゴの指がある場所へ、ラグウェルの指が押し入ろうとする。狭い隙間を更に拡げられ、無意識に押し出そうと力が入ってしまう。 「ん、ぅ……そんな、無理…だって……」 「久しぶりだもんね。こっちも触ってあげる」 絡んでいた手が解かれ、ラグが離れていくのを惜しむ間も無く、体液を纏って抜け出た指がペニスに絡みつき、リョーゴは快感に仰け反った。 「ぁあっ!ラグっ、んっあ!」 「うん、気持ち良いね…指ももっと動かして、そう……」 言われるままに指で掻き混ぜると、咥え込んだところが熱を帯びて収縮する。いつもなら羞恥を誘う濡れた音が、今は劣情を煽った。 リョーゴは、枕に顔を押し付けて荒い息を吐いた。 「ぅ、あ…あっ、ラグ……っ」 「イきたい?」 「ちがっ、あ…やっ、このまま1人でイきたく、ない」 「あぁ、うん。分かった」 ラグウェルが前を寛げる間に身を起こすと、仰向けに寝かせて今度はリョーゴが上になる。 自分でも珍しく大胆になっている。普段なら、頼まれても絶対にしない。それほど気持ちが昂っていた。 「そっち、じゃなくて…」 「……いいの?」 キスをしながら後孔を探ろうとする手を掴んで、リョーゴは首を振った。伺うような瞳に、黙って頷く。 気持ちに迷いは無かったが、それでも身体は震えた。初めて、そこを他人に赦すのだ。 「辛かったらすぐ言ってね」 これにも黙って頷く。喋る余裕がない。周りの音が遠くなり、ドクドクという鼓動だけが耳に響いた。 ラグウェルの立ち上がったそこに、ゆっくりと受け口をあてがう。ゆっくりと押し広げられる感触に、リョーゴは熱く長い息を吐いた。 「っ…だい、じょぶ?」 「あ、ぁ…熱い……」 「俺も。ね、動いても平気?」 「少し、なら大丈夫…だと思う…でも、あんまり保ちそうにない……っ」 申し訳なさそうにリョーゴが眉根を寄せると、反対にラグウェルはほっと安堵したような顔を見せる。 「良かった」 「え?」 「俺も、すぐ出ちゃいそうだから」 顔を寄せたラグウェルが恥ずかしそうに言うのを聞いて、リョーゴの胸は一層高鳴った。ラグウェルを受け入れた下腹が、じんじんと疼く。 「っ、急に締めないで」 「お前が、悪い」 引き合うようにキスをすると、リョーゴは中を柔らかく撫でられるような抽挿に喘いだ。 心地好い熱に脳を侵され、気を病ませる暗い記憶や雷雨も、気にならなくなっていた。
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