物が語る故 物語

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誕生は突然だった。 彼女は生まれた。 多くの期待を背負い。 とある研究室の中心で… 彼女は自分を見下ろした。 彼女は人間であったが 人間ではなかった。 周りで“人間”が騒ぐ。 ある者は「成功だ」           と言い、 また    ある者は「私は間違ってなかった」   と言い出す。 そう。彼女は生まれるべくして生まれた世界最初の“自我”を持つオートマタ。 彼女の誕生でこれからの世界はさらに発展を続けることを誰も疑わなかった。
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