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突然だが、聞きたいことがある。
両親に「あっ、そうそう。私たちには前世の記憶があるのよー」みたいな軽い感じで突飛なことを言われた経験はないだろうか
オレは…なかった
そうなかったのだ。思い切り過去形だ。
なぜなら今さっき言われたからな。
なぜそんなに冷静かって?
人はあり得ないことを前にすると意外と冷静になるものさ
さて、今母さんの口からは作り話には思えないくらいスラスラと、その前世とやらの記憶が出てきている。
「あの世界には魔法があって便利なのよー」とか「お父さんとお母さんは勇者をやっていたのよ」とか「お父さんがスペースドラゴンを100体斬りした時は思わず惚れ直したわー」etc...などなど
因みに、スペースドラゴンとやらは100体もいるのかと驚いたので、聞き直したら
スペースドラゴンはある広さの空いている空間があれば、無限に湧くんだとか…
それってスペースドラゴンじゃなくてスペースドラゴンかよっ
と、思わず突っ込んでしまった。
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というのは三日前の話だ。
そして今オレは森の中にいる
なぜかって?こっちが聞きたいわボケ
とりあえず森の外に出よう
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街についたぜ
うん、ここは異世界みたいだ
閑話休題
結論から言うと、ここは父さんと母さんが言っていた(いや、母さんが一方的に語っていた)二人の前世の世界とやらだと言うことがわかった。
両親のいうことを信じないバチが当たったか…
まあ、いっか
これからオレはこの世界で暮らしていくぞー!
これはそんなオレのお話である。
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