本編という名の妄想。

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突然だが、聞きたいことがある。 両親に「あっ、そうそう。私たちには前世の記憶があるのよー」みたいな軽い感じで突飛なことを言われた経験はないだろうか オレは…なかった そうなかったのだ。思い切り過去形だ。 なぜなら今さっき言われたからな。 なぜそんなに冷静かって? 人はあり得ないことを前にすると意外と冷静になるものさ さて、今母さんの口からは作り話には思えないくらいスラスラと、その前世とやらの記憶が出てきている。 「あの世界には魔法があって便利なのよー」とか「お父さんとお母さんは勇者をやっていたのよ」とか「お父さんがスペースドラゴンを100体斬りした時は思わず惚れ直したわー」etc...などなど 因みに、スペースドラゴンとやらは100体もいるのかと驚いたので、聞き直したら スペースドラゴンはある広さの空いている空間があれば、無限に湧くんだとか… それってスペース(宇宙)ドラゴンじゃなくてスペース(空間)ドラゴンかよっ と、思わず突っ込んでしまった。 ---------------------------------------------------------------- というのは三日前の話だ。 そして今オレは森の中にいる なぜかって?こっちが聞きたいわボケ とりあえず森の外に出よう ---------------------------------------------------------------- 街についたぜ(歩いたぜ) うん、ここは異世界みたいだ 閑話休題(情報を集めたぞい) 結論から言うと、ここは父さんと母さんが言っていた(いや、母さんが一方的に語っていた)二人の前世の世界とやらだと言うことがわかった。 両親のいうことを信じないバチが当たったか… まあ、いっか これからオレはこの世界で暮らしていくぞー! これはそんなオレのお話である。
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