映画を観る~竜とそばかすの姫といろいろ~

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映画を観る~竜とそばかすの姫といろいろ~

   ここ最近観た映画の個人的な感想話。 『竜とそばかすの姫』  細田守監督作品最新作。  公開した週に観に行った。  いや、映像美! そして素晴らしい楽曲と歌声!  物語に関してはいろいろツッコみどころはあったものの、おもしろく観られた。でも、本当に映像と楽曲と歌声が素晴らしいので、これは映画館でみるべきと思った。  よく言われているし、細田守監督自身もおっしゃっているが、本当にディズニー作品『美女と野獣』なシーンがある。  主人公は鈴でベルだしね。(美女と野獣の主人公の名前もベル)映画を観ながら、ああ、美女と野獣まんまだなーと思った。  鈴の友人の毒舌な性格が好きすぎた。すご腕少女だし。(YOASOBIの幾多りらちゃんが声優してた!)  そして、鈴の幼馴染みくんがイケメンで、はあー、イケメン、目の保養だった。  エンドロール観てたら、ベルの楽曲がKingGunの常田さんが作ったもので、わおと思ったよ。  細田守作品はなんだかんだ、全作品観ているので最新作も楽しんだ。 『屍人荘の殺人』  予告を観た時から、この美少女は誰!? と思っていた。  答えは浜辺美波ちゃん。    いやー、その大きな謎は謎のまま終わるんだ!? と、いうツッコみはあったものの、会話劇がテンポよすぎてすごく楽しかった。  これ、連続ドラマでやってくれないかなーと思ったくらい。  ホームズ役の中村倫也とワトソン役の神木くんの、解決したり解決できなかったりした事件をもっともっと知りたいし、映像で見たいと思った。  そして、浜辺美波ちゃん。  おかっぱ頭でゴスロリっぽい服装の変わり者役がはまりすぎてて、すごくよかった。  神木くんが浜辺美波ちゃんを見て「かわいい」と見とれるシーンは「本当に! それ! かわいい!」と一緒に頷いてしまった。  事件の詳細うんぬんはともかく(いや、数々のトリックにはなるほど! となったけど)、中村倫也と神木くんと浜辺美波ちゃんのやりとりをずっと見ていたい映画だった。 『残穢(ざんえ)』  ホラーです。  ホラー? いや、ホラーに分類されると思う。  恐い恐いと噂の残穢だが、原作を読んだ時に私はあまり恐さを感じなかった。  ひたひたと忍び寄るような不気味さはあるが、過去に遡り謎が徐々に明らかになるので、ミステリ感覚で読める小説だなと思った。ただスッキリはしないけど。  そんな残穢がどのような映像になっているのだろうと気になって観た映画。  主役の竹内結子と橋本愛がとてもよかった。  原作通りに物語りは進んでいく。『リング』や『呪怨』のような恐がらせる派手な演出はないものの、やはり薄暗い不気味さがつきまとう物語だった。  幽霊的なものが登場するのは、原作にはない展開だった。 『ジョーカー』  話題になっていたので観たかった洋画。  バッドマンの悪役の物語なんて知らずに観た。単体でもストーリーは分かるし、いろいろ考えさせられる作品だった。  主人公は脳に障害を抱え、一度笑い始めると止められなくなる症状を患っている優しい青年。障害の補助を受けながら、普段はピエロとしての仕事をこなし、母親の介護をしながら慎ましい暮らしをしているのだが、ある日を境にして壊れていく。  弱者が強者に牙を剥く瞬間というか、被害者が加害者に変わる瞬間というか。  一度外れてしまったタカはもう元には戻らなくて、狂気のままに突き進んでいってしまう。  よく実際に事件を起こした犯人の生い立ちは、不幸の連鎖が続いて至ったという場合が多いが、今作の主人公も本当にそんな感じで、悪とはなんだろうと思わずにはいられなかった。   『エスタ―』    物語のあらすじもオチも知っていたが、ずっと興味のあったホラー映画。  四人家族の元に孤児院から引き取られた少女エスターがやってくるのだが、このエスタ―、どこかおかしい少女だった。  ホラーと言っても心霊的な要素はない。人間が恐い系。  色白黒髪の見た目は可憐で、クラシカルロリータちっくな服装に身を包んだロシア少女のエスタ―は、賢く芸術的才能にも溢れていて、絵もピアノも得意だ。  だが、このエスターがとにかく恐い。  ロシアのスパイか暗殺者か? と言わんばかりに無慈悲で残忍性に溢れている。  そんなエスタ―の正体とは? という映画で、ひぃっとなりながらも楽しく観た。  両親のエチエチなシーンもちょこちょこある。  四人家族の長女マックスが天使ばりにかわいくて癒やされた。  このエスタ―、なんとエスタ―の前日譚として続編が決まったらしい。  公開が楽しみだ。    映画と言えば先週の金曜ロードショーでジブリの『風立ちぬ』をちゃんと観たんだが、あまりにも切ない恋物語に泣いた。ユーミンのエンディングもすごくよかった。  来週の金曜ロードショーは『ジュラシックパーク』だ。  一作目の『ジュラシックパーク』はありのままの恐竜VS人間って感じで、ティラノサウルスにヒヤヒヤさせられたかと思えば、ほっとさせられたり、もうティラノ―ってばーという感じで本当に好き。音楽もとてもいい。楽しみだ。
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