土曜日の夜

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僕たちはごみだから 体制から見ればね 僕たちはただのごみ 吹けばとぶような無力で邪魔な 僕はいつも思う 僕たちはごみだけど 美しいんだって ごみは汚いだけって誰が決めた 僕は思うんだ ごみにはごみの美しさがあるってさ あるいは体制から見れば 僕たちは豚だ ただの家畜 もし何も言わないならね 僕はいつも思うよ 公爵婦人だって、さみしいだろう 電話を待つ人は 友達すら話を聞いてくれない夜 どんなに地位が高くても さみしいだろう あの、 通りのはしの 壁沿いに立ってる子とかわらない 僕だってそうだ 一人で家に帰るとき 雨の夜 冬の寝室 夏の寝室 秋の寝室 春の寝室
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