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ふと、大きな影が頭上をかすめた。翼を大きく広げたそれは、アオサギだった。
側にいた宮本が「おお」と声を上げた。それぐらい大きかった。プテラノドンのように見えたそれは、時代が時代なら本当にプテラノドンだったかもしれない。
桜の花が咲き始めた頃。俺は後輩の宮本と一緒に通いなれたラーメン屋に並んでいた。トタン板が貼られた店舗は一見すると古びた民家に見える。しかしながら、こういった店の方が美味しいラーメンを出してくれる。いわば隠れた名店というやつだ。
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