吸血鎌鼬鉄道

10/17
前へ
/17ページ
次へ
その時。 ファーン......... 警笛音が轟くとともに、 白い光が二つ、僕を突き刺した。 はっとしてその方を見ると、 電車がゆっくり止まろうとしていた。 しまった。 電車が来ることを忘れていた。 「そこで何やってる!」 運転士の怒鳴り声が聞こえる。 あわてて飛びのこうとして、はたと隣を見ると、さっきまで蠢いていたものは居なくなっていた。 「.........えっ?」 びっくりしている間に、ばたばたと運転士が走ってきて、 僕は取り押さえられた。
/17ページ

最初のコメントを投稿しよう!

9人が本棚に入れています
本棚に追加