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また一ヶ月後。
僕は電車を降り、家に帰る道のりを少し外れて、
線路沿いの道を歩いていた。
ここ数日、同じことを繰り返している。
もしかすると見られるのではないか、
という僅かな期待からだ。
もちろん、見たくはない。
ところが、遠目に線路を眺めていると、何かがあるかのように見えた。
思わず柵から身を乗り出して目を凝らしてみる。
その何かは、その場でぬるぬる蠢いていた。
僕は思わず柵を超え、線路に向けて飛び出した。
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