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「.........誰?」
よく聞いてみると、
僕が誰かと聞くその声は、
どこか怯えているようだった。
僕はゆっくり、前に手をついて立ち上がった。
「.........君こそ、誰?」
少し声が震えたが、ゆっくり、はっきり聞いてみた。
「私は.........何かわからない」
その蠢くものは、そう言った。
「何を、している?」
僕は訝しげに尋ねた。
「何って.........食事?」
「え、食事?何を?」
「.........血」
それは、そう言った様だった。
「え.........もしかして、吸血鬼?」
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