1枚の宝物

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数日後、バイトの先輩たちと飲み会をすることになった。お酒を飲む気はないけれど私が高校生だから気を使ってもらって奏さんのお家にお邪魔することになった。 「今日もバイトお疲れ様でしたー!」 「瑠夏ちゃんお酒飲んだらだめだよ?もし飲まされそうになったらこっちおいで。」 「康太さんありがとうございます!」 さっきまで同期の人たちと騒いでいたのにこういう気づかいができるのがかっこいい。 皆お酒が進んできているみたいで静かそうな人の近くに行こうと見回すと奏さんが目に入った。 「奏さん、今何飲んでるんですか?」 「いま?なんか康太さんが持ってきてくれたやつ。瑠夏ちゃんお酒飲めないと暇じゃない?」 「そんなことないですよ。皆さんみてると面白いです。」 「そっか。ならよかった。あ、そうだ!俺の昔の写真見せてあげるよ。」 そう言うと奏さんは立ち上がって写真を取りに行った。遠くから見た時はあまり飲んでいない様に見えたけど、結構飲んでいたみたいです少しふらふらしている。大丈夫かなと思って先輩の方を見るとご愁傷さまという様に笑っていて奏さんは酔うとめんどくさいのかなと思った。
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