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1月。奏さんはテストが少なくほとんどレポートだからと言って忙しいはずなのにあの海に連れてきてくれた。
「寒いから風邪ひかないようにしてね。」
「はい。ありがとうございます。ごめんなさい。冬だし奏さん忙しいのに連れてきてもらっちゃって。」
「ううん。俺こそ寒いのにごめんね。謝ってばっかりじゃ楽しくないし写真撮ろっか!」
「はい!」
それから私たちは浜辺におりてあの時と同じように写真を撮った。
「ありがとうございます!また宝物できちゃった。」
「だめだ、やっぱり俺、瑠夏ちゃんのこと好きみたい。良かったらこれからも一緒にここで写真撮りたいです。」
「え、奏さん…。えっと、あの。」
「あ、ごめん。困らせるつもりじゃないんだ。」
「違うんです。嬉しくて!…私あの写真の男の子の事ずっと好きだったんです。正直奏さんだって急に知った時は奏さんの事好きなのかわかんなかったけど、今日がすっごく楽しみで、もっと奏さんの事知りたいんです。これって好きって事ですよね?」
「瑠夏ちゃん。そんなこと簡単にいっちゃだめだよ?だけど、すっごく嬉しい。俺の彼女になってくれますか?」
「…はい!わたし奏さんの彼女になりたいです。」
「…だから、そんなのずるいよ。」
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