レポート1【不気味な北校舎】

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普通の小学生は幽霊を怖がりはしても、実際にはどんな感じかなんて見たことないから分からないし、信じないものじゃん? 強いて言うなら、怪談レ〇トランのギャルソンみないなお化けを想像してたし。 幽霊は見えないけどなんかココは怖いって感覚はその頃からあった。 前置きはこのくらい。 私はその時、美化掲示委員会で友達と一緒にポスターの張り替えをしていた。 その日は天気が悪く放課後にはだいぶ暗くなっていた。 早く終わらせて教室に戻ろうと思い、2人で歩いていて、図工室の近くで立ち止まった。 「ねぇ、…ここ」 「なんで準備室あいてるの?」 「いつもは鍵が閉まってるのに…」 「なんで、入ってこい…みたいな感じで少しだけあいてるんだろう…?」 「なんか…怖いね」 「うん」 その瞬間、何は誰もいないのに何かが動くのが見えて2人でダッシュで教室に戻った。 凄い勢いで走ってきたから先生も驚いていた。 「ど、どうしたの…?」 「怖かったぁ!」 「ぁ、ポスター落としてきちゃった…」 「……ぇ…」 ホラー映画あるある。 物を落として取りに行くと何か居る。 正直、不気味だったからもう行きたくないという気持ちでいっぱいだった。
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