すきの魔法。

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翌朝。 学校に行こうと玄関を開けた時、ポストの前に人が立っているのが分かった。 あつしだ―。 ドアが開く音に気付き、あつしは振り返ると、 「おはよ」 昨夜とは違う穏やかな声で挨拶をしてくれる。 その言葉にドキッとしながら、私は 「おはよう」 と挨拶をしながら玄関のドアを閉め、あつしへと近付くと、あつしは私の鼻に自分の人指し指を当て、 「お前は俺を好きになる」 と、つぶやいた! 「そ、それ!」 私がびっくりして、あつしの顔を見上げると 「し、しってんの?」 あつしも驚いた顔をした。 「うん。  幼いころに、あつしのおばあちゃんに聞いた! 魔法!!」
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