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「ひゃあ…っ」
ぬるりとした舌になぞられてしずくは大きく声を上げて身体を丸める。
強過ぎる刺激を受け止めきれずに宗一郎の髪に触れれば、軽く先端を吸われてしずくはシーツをきつく握りしめた。
「あぁ…っ、まって…っ」
初めての感覚に、漏れる声が抑えられない。
このままではすぐに放ってしまいそうで、しずくは震える手で宗一郎の手を掴んだ。
「すぐ出ちゃうから、はなして…っ」
潤んだ目で見つめれば顔を伏せたままの宗一郎と目が合って、しずくはまともに見ていられず視線を逸らして自らの唇を掌で塞ぐ。
激しくなる口淫に口元の指を食んで意識を散らそうとするが、上手くいかなくてその指にぐっと歯を立てた。
「ふ、ぅあ…っ」
気付いた宗一郎に噛むなと言うように強く吸い上げられて、しずくはびくりとして身体を強ばらせる。
「あぁ…っ、も、はなしてぇ…っ」
熱い口内に放ちそうになり無意識に腰を捩ってしまう。
「やぁ…っ!」
何とか逃げようと引いた腰を宗一郎の手に強い力で掴まれて、しずくはそのまま激しく達してしまった。
「あぁ…っ、う…」
あまりの快感に身体の震えが収まらず視界が霞む。
少ししてしずくのものを口内から引き抜いた宗一郎に、放心していたしずくは我に返って慌てて飛び起きた。
「だめ、出して…っ!」
「……」
涙目で縋れば、顔を上げた宗一郎に悪戯っぽく微笑まれて驚きに目を瞠る。
──まさか…
「…飲んだの…?」
「あぁ」
「…そんな…」
あまりの事に泣きそうになりながら宗一郎の様子を見つめれば、ベッドサイドに置いていたミネラルウォーターを飲んだ宗一郎がしずくを抱き寄せた。
「初めて飲んだが、美味いものでは無いな」
「当たり前です…っ」
「でも君のなら構わないよ」
「…っ、うぅ…」
遂に泣き始めたしずくを膝に乗せた宗一郎が、あやす様に濡れた目尻に口付ける。
「ん…っ、ふふ」
わざと擽るような唇に思わず笑みを零せば、その唇を優しく塞がれてしずくは身体の力を抜いた。
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