ひとりぼっちの背中

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僕は恥ずかしさで顔を赤らめながら、すぐにブレザーを脱いで貼られていた紙を剥がす。 「君とは仲良くなれるような気がする。 よかったら少し話さない?」 片瀬は振り返って中庭に向かって歩いていく。 「ま、待って」 僕は紙を剥がし終えたブレザーに手を通しながら片瀬を追いかけた。 僕も君とは仲良くなれるような気がする。 追いついた片瀬の背中から、『アホ』と書かれた紙をそっと剥がして、静かにポケットの中にしまい込んだ。
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