「はあー」
母親が用意してくれた布団を床にひくと、その上に仰向けに寝転んだ。
「ここは変わらないなぁ」
就職先が決まってそれが他県だと分かった時は、寂しさもあったけど初めての一人暮らしに憧れの仕事。わくわくする気持ちも大きかった。
でも憧れの仕事は思っていたよりハードな物で、残業で終電を逃すのは当たり前。休日出勤もよくあり、休みはそんなになかった。でも、やる気と若さで乗り切っていた。
しかしそんな状況が変わってしまったのは、二年前上司が変わってからだ。言ってしまえばパワハラというやつだろう。人前でも関係なく、怒鳴られるのは当たり前。他の人は怒られないような小さなミスでも、私だけ怒られる。
(お前は無能なのか!?何年会社で働いてると思っているんだ!!お前より新入社員の方が、まだ使えるぞ!!)
思い出すだけで動悸がし、手が震えてくる。それでも仕事にやりがいを感じていたので、耐えられていた。でも耐えて耐えて、ついに限界を迎えた。そして私は会社を辞めざるおえなかった。
辞める前の一ヶ月は地獄のように長く、辛い物だった。あれだけやりがいを感じていた仕事も嫌になってしまい、職場に行くのも苦痛だった。なぜなら辞めると言ってから上司の態度は更に酷くなり、何をしても気に入らないのだろう、何かと理由をつけたは毎日のように怒られていたからだ。
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