いつかの

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 男性は、公園を出ると民家の並ぶ住宅街の途中で一軒の家の前で立ち止まった。 「そう言えば此処に犬小屋が有ったんだよな」  そう言うと、犬小屋が有ったらしき場所に草が生えていないのを見つけると今度はその場所の写真を撮った。  それを撮るとまた暫く道なりに歩き出した。  今時珍しい駄菓子屋を見つけるとすぐさまシャッターを押し、外観の写真は勿論、中に居た老婆の写真も撮りはじめていた。 ”それって許可貰ってるのかな”  肖像権の事を考えていると、二言三言何か話しているのを見ていると、老婆は頭を下げ男性は少し涙ぐんでいた。  男性が立ち去った後に話を聞いてみたかったが、そのまま老婆は店の奥へと言ってしまった為、何も聞けず仕舞いで男の後を再び追う事にした。
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