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しかし、俺は足を止めずに突き進んでいく。
そうして、アスターやドンドの側へと辿り着く。
そこでは、既に荒熊(ラーギング・ベア)だった魔物と、戦いを繰り広げている。
「行くぞ!」
ちょうどアスターが走っており、魔物の方へと向かっている。両手には火の魔力を込めながら、放つ準備をしているようだ。
だが、荒熊(ラーギング・ベア)だった魔物も負けじと、幾つもの毛を伸ばして、何度も何度も攻撃を繰り出してくる。
その攻撃は、広範囲に渡って繰り出され、先端が此の場の彼方此方に突き刺さっていた。
それは、俺の目の前にも来たので、咄嗟に身体を横に飛んで避けた。
ほぼ同時に、アスターも前の方へと飛び退いて回避している。
その間に、ドンドが斧を手にして魔物の毛に刃先を叩きつけていたが、ー
ガキン!
と大きな音がし、彼の攻撃は弾き返されてしまう。続け様に後ろへと飛び退いて、距離を取る。
それぞれがバラバラな場所に着地する。
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