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いいじゃないか、僕は今この感動を世に伝え……ふとポケットに振動を感じて、それを取り出す。
課長からコールが入っている。
うわあ……一気にショーシャンク気分が洗い流されて、僕はそこに立っていた広場の時計に目をやる。
「ええええええ、うっそだろ、もうこんな時間ーっ?」
走り出した僕の絶叫に、春めいてきた風が軽やかに笑っている気がした。
今度は時間に余裕のある時に、カナコさんをここに連れて来よう。
きっとあのひとは、こんなところでビリヤニが食えることにまず、目を見開くのに違いない。
手のひらでは課長が諦めてコールを切った。
やっぱりビリヤニは最高だ、満足してる。あとはそうだな……社に戻るまでに、ちょうどいい言い訳を思いつくことだけを祈っています。
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