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「アンタのせいでアイツら逃げちまったじゃねぇか
、なぁ?副会長??」
はっと思いすぐ後ろを振り返ると、
「あなた…如月蓮さんですね?」
「副会長に名前を覚えて貰えるなんて光栄だな。」
そう余裕の笑みでいうその男さっきの不良たちとは全く違うそのオーラに思わず怯む。
如月蓮
不良達のトップに君臨すれども統治せず又本人が大変な愉快犯である為事件が絶えないと風紀がこぼしていた。
「あなたはお仲間と逃げなくて良かったんですか?」
「今回のことに俺は関わっちゃいない。アイツらが勝手にやったことだ。」
そう言われると蹴っていた男達の中に如月はいなかったように思う。
「どうして止めなかったんですか。」
「アイツらの子守なんて一々してらんねぇよ。でも
まぁそろそろ飽きたから丁度いいや、噂以上の美貌だな誰だかすぐ分かった。」
ドンッと肩を強く押されて突然如月に押し倒された。
「痛っ!!…なにすっ?!」
起き上がろうにも力の差で押し戻され服の中に…手を入れられる。ゾワッとする。
モゾモゾと胸から腰から撫でられてこれから何をされるのかも分からなくて身体が震えてくるが、怯えを悟られれば相手がつけ上がると思い必死になって睨む。
それを見た如月が目を見開いてすぐハッと笑う。
「いいな、その顔滾るよ。」
如月が首筋の方に顔を寄せてピタリと手が止まった。
「アンタ男いんのか。」
男と言われてポカンとしてしまう。
「此処、痕が付いてる。」
(今痕残しましたよね?!)
ハッとした、あの時から安藤は朝になると毎回のように痕を付けるようになったのだ。考えていると如月がまた動き出した。
「アンタに必要以上に近づかないと見えないようになってる。随分と嫉妬深そうだなぁ。」
そういいながら首筋を舐めて少しチクッとする。上半身を弄っていた手もどんどん下の方に移動していく。
「やっ!!やめて…くださ………ッツ…」
この学園に入ってアイツに追いかけ回される日々だったからこんな目に遭ったのは初めてで、知らなかった。
安藤じゃないだけでこんなに怖いなんて…………
いつも私をストーカーしているくせに何でこんな時に来ないんだ!!
「あん……ど……ぅ……。」
ガッ!!!!!!!
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