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帰宅
街とは少し離れたところにあるこの高校では、大体の生徒が寮で暮らしている。
かく言う私もその一人だ。前は三人部屋だったのだが生徒会に入ったため特権として一人部屋になったのだが、だだっ広い部屋はどうにも慣れない。
逆に気を使う相手が居ない為楽と言えば楽だが…
そんな事を考えながら部屋の鍵を開ける。
安藤に絡まれたせいか今日は疲れたと思う。
「今日は早めに寝ましょうかね。」
「そうなの?じゃあ、一緒に寝よっか。」
私が背後を見るよりも早くドアを強引に開けて部屋の中に押し入れられる、抱きしめるその力は決して強くは無いのに離れられ無くて気づけば唇が合わさっていた。
「はっ……ふぅ………ん。」
何度も何度も離れては合わさるを繰り返していると安藤の舌が私の唇をノックしている。されてたまるかと口を固く閉じるが長いキスに息が苦しくて少し口を開けてしまう。ここぞとばかりに舌が割り込められ、舌と舌を絡ませられ歯列までなぞられる。
「ふぁ……やっ…やめっ……むぅぅ!!」
ようやく離れた頃には腰に力が入らず玄関でへたり込んでしまう。
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