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「そ、そういう委員長は?」
僕の言葉に、「ふーん、女の子にそんなことを聞くんだ」僕は慌てて取り繕う。
「冗談だよ。わたしから聞いたことだもの、気になるよね。それで?」
「それで?」
「わたしが処女かそうじゃないかってこと」
「えっ……」
「今いやらしいこと想像したでしょ」
委員長がにこっと笑う。僕はたじろぐばかりだ。
「ほら、行こっ」
ヒラリとスカートを翻して立ち上がる。彼女の一挙手一投足が舞台に映える女優のように見えた。
夜空にはまん丸な月が一つ。その月明かりの下、微笑む彼女はたしかに美しかった。
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