エイリアンズ同盟

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「用件があるなら直接言ってくれればよかったのに」 「あの時は他の人の目があったし、それに岡本くんの連絡先知らないし」  そう言いながら例のしょんぼりハンバーガーにかぶりついていた。 「それにさ、こうやって手紙でやり取りする方が秘密を共有してるみたいで楽しくない?」 「委員長って案外子供っぽいんだね」  適当に空いていた椅子に座る。僕も今日はハンバーガーにしよう。 「それで?」 「それで?」 「ああ、ごめん。それで僕を呼んだのってなんでかなって。なにか学校じゃ話しにくいことでもあった?」 「特に用はないよ。ただなんとなく」 「なんとなくでこんな時間に呼び出したの?」 「んー、本当は一人でいるの寂しかったから……って言ったらどうする?」  委員長は首を傾げて見せた。不意に見せたそんな姿に不覚にもドキッとしてしまう。 「あれ、もしかして照れてる?」 「そ、そんなことないよ」  誤魔化しながらハンバーガーにかぶりつく。相変わらずしょんぼりしてるくせに美味しい。 「最近さ、委員長に教えてもらったエイリアンズばっかり聞いてるよ」 「そうなんだ。気に入ってくれたなら私も嬉しいよ」 「友達はもっと激しい方が好みって話してた」 「もしかして関口くん?」 「正解」 「関口くんならもっと激しいの好きそうだもんね。バンドやってたんだよね?」 「今もやってるよ。それなりに人気もあるみたいだし」 「すごいよね、私楽器なんてリコーダーくらいしか弾けないよ」 「僕も同じ」
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