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そうこうしているうちに辺りはすっかり日が昇りはじめていて時間は終わりを告げた。
「こんな遅くまで付き合ってくれてありがとう」
「僕も楽しかった。いろんな話出来たし、こちらこそありがとう」
それじゃ、と帰ろうとすると「待って」と呼び止められた。
「あのさ、私たちドウメイを組まない?」
「ドウメイ?」
「そうドウメイ」
ドウメイってなんだ? 同名、透明、動名詞……なわけないか。
「もしかして同盟?」
「その同盟以外なにかある?」
「同姓同名とか?」
言うとああ……と納得していた。
「それより同盟ってなにするの?」
「毎週集まって話をする」
「それだけ?」
「他のことはこれから考える」
「アバウトだなぁ」
「少しぐらいアバウトな方がいいのよ」
およそ委員長らしくない物言いに、若干の不安を覚えつつ僕らは別れた。
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