序文(自由になりたい!)

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序文(自由になりたい!)

 浜松市、区割り統合案について…。  何かを“まとめる”というのは大変な事である。  個人、組織にはそれぞれ経験、考え、希望があり、皆が一致する点を見いだすのは簡単ではない。  『まとまれば、大丈夫』『みんなが一つになれば』と誰かは安易に宣言する。  “統合”する事で『多くの利益、幸福がある』と言う。  果たして、そうだろうか。  我々は“自由”だ。  誰にも縛られないし、止められない。自身の好んだ場所に行けて、勝手に思考し、勝手に信じる。  また勝手に断り、勝手に裏切る。  別に構わないだろ。  何故なら、我々は“自由”だからだ。  何をしても勝手だ。  他人に迷惑をかけるような“自分勝手”は制限されて当然なのだが、そうでなければ別に良いだろう。  何を感じようと、何を信じようと、誰に従おうとも、誰を裏切ろうとも、勝手だ。  例え、それが他人から見たら“酷い選択”だろうと、それは選んだ“己”の責任において担保されるものだ。  赤の他人には関係がない。  だけど、その赤の他人は俺たちに「まとまろう」と言ってくる。「そうした方が何かと有利だよ」と囁く。  断ると、酷く残念がったりする。  断ると、バカにさえする。  さらには、断ると怒る奴がいる。  「何故、お前はまとまらないんだ!」と怒る。  こっちの自由を怒る。他人の自由を認めてくれない。    だから、まとまりたくないんだよ、お前とは。  『まとまる』自由もあるなら、『まとまらない』自由もあるだろう。  自由になりたい…。  『I want be flee』は罪なのか。
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