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「これはオマケですが…」
あなたは先程、僕にスマホを出す様に言いました。もちろん、恐喝になります。
僕のスマホは、カメラの画像は全て写した瞬間にクラウドに上がるので意味は無いですけどね。
まぁもしそれでスマホを壊していれば器物破損です。
あと、と言って画面を見せて、全てボイスレコーダーで録音しています。もちろんクラウドに保存してます。
そして、僕で良かったかもしれませんがと言ってから初めて相手の目を見た。
「弱い人なら恐怖を感じています。それは慰謝料を発生させます。あ、これは僕が弁護士の資格も持っているので確実です」
多分これで終わりだろう。
「あの…」
「なにか?」
「大変申し訳ありませんでした」
「え、構いませんけど」
「どうか、内田さんにはご内密に」
ごないみつって…。
てか、それが元専務の名前か。
内田なら仲の良い仲間なら…こう呼ぶかな。
「ウッチーはそのくらいで動く人では無いですからから、大丈夫ですよ」
「いいえ」
何が彼をそこまで怯えさせたのか。
内田さんてそんなに凄いのかー、と思っていると彼は土下座しそうな勢いで言った。
「弁償いたします。これは会社に関係はなく…」
人としてどんな行動が軽率なのかを気づかされました、とか言って頭をさげられる。
ま、いいか…。
「でもあなたがそこまで言うなら…」
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