異世界hello

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異世界hello

「ごきげんよう!貴方方達のご食事を用意致しました。私の名前は、アリエル・リリアーナと申します。天海先生とお客様である椿様のご食事を一緒にされるそうだと受付ておりましたので、二人がいて何よりです。また、天海先生がこのところ一人でお食事されていたので心配しておりましたが、椿様がいて心強く思います。本当にありがとうございます。何か質問や疑問ご不明な点がありましたら何なりとお申し付け下さいませ。」いかにも、リリアーナはメイドらしい対応していた。凄い!こんなに可愛いしっかりとしたメイドがこの世界(異世界)にいるなんて、なんか尊敬しちゃう・・・。今日は、水色を基調としたフリルのあるふわふわの絹生地で胸元にはストライプ状のリボンがついている。エプロンもお洒落な形で異世界だから見た事のない柄だ。こう見えて椿は服を見たり、選んだりするのが凄く好きな女の子だ。だからとても気になる。「あっ!ありがとう。リリアーナ。そうか。そう見えていたなんてよく気がついたね!一体どんなとこを見られたんだろうか。椿さんとゆっくり食事をいただくよ。。」「どういたしまして。ご主人様!椿様とごゆっくり。」(ペコリ)リリアーナはその場から引き下がろうとした。椿は、リリアーナに話しかけようとしたが、「この後、お食事といろいろ他にもやらないといけないことがありますので。」とだけ言い、自分の持ち場に帰っていった。「じゃあ椿さんは我が食卓をお見せしますよ。どうぞ。」と先生が言った。テーブルを案内するところまでは、リリアーナがしてくれたのだが、一体異世界の料理はどんなものなのかやっぱり普通と違うのかななんて想像してしまう。椿は、先生と正面で食べるなんて思っていなかったのでドキドキ緊張する。綺麗に食べなくちゃ!と心に刻む。リリアーナが来る待ち時間、先生と私二人きり。青い自転車の刺繍が描かれたテーブルクロス。花瓶には、数本のノースポールが並んでる。巨大な本棚に、本がぎっしりと敷き詰められている。そこに冬の花の象徴であるパンジーが押し花の栞になっている。椿という名前も冬の花の中に当てはまる。高校の古典で習ったのだが、椿は冬の季語に見えて春の季語だそうだ。咲く時期は冬なのに、春だなんて面白い。ひとつの豆知識なる。そう思っているうちに、リリアーナが見たこともない食事達を次から次へと持ってくる。こんなに食べらないよ!って思うほど。椿は、白いチーズみたいなスープのようなドリア風なものを口に運ぶと、「美味しい〜!!!」「こんなの今まで食べたことない」など先生と共有して、テーブルの上にあるものすべて食べ切れなかったが、BQグルメぐらい満足感を得ることができた。先生は、「ここの料理美味しいでしょ。だからあんまり食べないぐらいが丁度いいんだ。」 すると、リリアーナが「お客様のお口にあって良かったです。」と一礼。これから異世界生活が始まる。
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