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この美しい光景を反対側の欄干の袂で眺めていた俺は、持っていたデジタル一眼レフカメラを構え、ファインダーを覗き込み、透明感のある写真をくっきりシャープに映すべく露出を+1に補正し、絞り優先モードにしてシャッタースピードの調節を自動にし、F値を手動でF10まで大きくしてピントを合わせ、像のボケを失くし、被写界深度を深くしてシャッターを押した。
俺は写真を撮っている間、彼女がいないだけに全く羨ましい限りになってしまった。
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