万年塀の影

親の気持ち子知らず 目覚めた時 親既にこの世にあらず。

壺の蓋政五郎

11分 (6,446文字)
あの時、こうしてやれば良かった。今は仏壇の笑顔に乾杯でごまかしています。

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あらすじ

叔母から差し出された白黒はがき大の写真の背景は万年塀です。中央に痩せた母が立ちその前に人形を抱いた姉と左腕に抱かれた兄が映っている。母の胎は膨れ西日がそれを照らし万年塀にその影が映し出されている。その

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