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辺境の森の薬屋さん
この世界「ナルデクス」は7つの大陸があり、その北側に位置する大陸「ローデンス」の一番東側にある辺境の村「ロン」は山に囲まれ「青の森」という緑が濃く、そのせいで太陽の光があまり届かない大森林を越えないと街に行けない田舎であり、その上青の森に出る魔物は多く、そこに住む村人達はこの閉鎖された場所で畑を耕しながら日々を暮らしていた。
そんな長閑な森の集落に、赤毛のおさげ髪をした少女が血相をかいて村外れにある一軒の家に入るや否や「先生!先生は居ますか?」と息絶え絶えで手を膝に置き、額には大きな汗の粒をつけていた。
「先生なら裏の畑で水まきしてるわよ」
対応したのは腰まで伸びた緑色の髪に健康的な褐色な肌をした女性で、手には白い手袋をはいて、草の汁があちらこちら付いたエプロンを着けていた。
「裏の畑ね。ありがとう!」
少女は女性にお礼をいうと一目散に駆け出して行く姿をみて、忙しない子ねと呆れながら扉を閉める。
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