その瞳で

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「兎に角、頑張れよ。 ここはお前も知ってると思うが 進学校だから比較的落ち着いてるし。 まぁ、だからと言って全く問題が無い訳じゃない。 ……何かあったら言えよ」 「分ってるって、早く行こうぜ」 「本当かよ」 ガララッ。 「皆席に着け、今日から教育実習に来られた那賀代先生だ。 みんな宜しく頼むぞ……じゃあ先生挨拶を」 それまでざわついていた教室が 一瞬静かになり俺に興味の目が一気に注がれた。 まるで値踏みするかの様な視線を向けられてる気がしなくはないが、 それは一向に気にならない。 寧ろこの年頃は何でも興味を持つ時期だし、 至極自然な反応だと思う。 そんなに年は変わらないのに可愛いなとか思ってしまう。   「俺は那賀代 毘聿(ながしろ びいつ)、宜しくな。 三週間と短い期間だけど先生でもあり先輩でもあるし 何でも気軽に色々聞いてくれ」 途端、 「先生~~っ教科何ですか?」 「数学だ」 “おおーっ”と意味不明な驚愕のどよめきが上がる。 「見えねー!」 「先生!彼女いる?」 「それは――――」 「ゴホッ、ゴホン!」 横で麻巳が‘もっと威厳を持て’とばかりに咳払いしてきた。 ~~~~~~~~~ これも大昔に書いたものです。 改変しながらUPしていく予定。 ペンタブ買い換えました。 しかしネット凄い……翌日に届くなんて。 ポイントあったから半額で買えたけど……高い買物だった。 や……水をぶっかけて壊した自分が悪いんだけどね。
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