その瞳で

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翌日。 翌々日。 翌々々日。 …………1週間。 だ―――――ッ!!!!まだ来ねぇ!! 何時になったらその藤宮允人なるヤツは来るんだよ???      どんだけの大それたお誕生日パーティーやってんだ? あー?大統領とか呼んでんだろ? そいつが国のクーデターで遅れてくるとか何とかで待ってるんだろ!? ああ!もう!!そうに違いねぇ!! 何時の間に俺の中で怪しい妄想が渦巻く“謎の誕生日”と化しているソレは 藤宮なる人物自体が謎化していくには充分だった。 期待させるだけさせといて どうせ一目見たら一瞬で興味何て醒めるだろうけど、 結果とか分かってるけど確認はしておきたいと普通思うだろ。 兎に角、このモヤモヤをスッキリさせる為、 俺が実習中に来いよな……頼むから!! 「麻巳、何で来ねぇの?アイツ」 「アイツ?……もしかして藤宮の事か?」 ああ、と思い出したかのようにのんびり応える態度に 若干イラっとする。 「や、もう、それしかないじゃん。 病気でもないのになんで悠々と休んでんの?」 「ん~そうだな、そろそろ来るんじゃないかな」 そう言いつつ校門の方に目を向けた “だいぶん落ち着いてきてるみたいだし”と呟いた。 ~~~~~~~~~~~~~ Iさん>有難うございます(n*´ω`*n)
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